発表会の案内に
「髪の毛を切らないように」
と書きました。
この点について、
「前髪も切ってはダメでしょうか?」
と、
アカデミーコースの保護者の方から
ご質問をいただきました。
答えは、
「どうぞ、お切りください。」
です。
発表会前に髪の毛を切らないようにする理由は、本番当日お団子をきれいに作りやすくしておくためです。
俳優さんが、仕事がない時期に髭と髪の毛を伸ばしっぱなしにするのと同じです。
役に合わせて容姿をすぐに変えられるようにしているわけですね。
バレエの発表会では、お団子がきれいにまとまらないと様になりません。
なので、基本的に伸ばしておいていただきたいのですが、前髪は切っていただいてもお団子に影響しないので大丈夫です。
半年以上先の発表会の準備がすでに始まっているわけです。
ちなみに、
この意識できる時間の感覚は、成長とともに長くなります。
赤ちゃんには
「いま」しかありません。
「いまおっぱいが飲みたいから泣く」
「いま眠いからなく」
「いまママが笑ったから笑う」
と、
「いま」
の連続です。
幼児になると、
朝ごはんが出来るのを待つ
保育園に行く時間に合わせて支度する
おやつの時間まで待つ
と、
「いまより少し長い時間」
を意識できるようになります。
小学低学年だと
遠足まであと二週間
誕生日まであと三週間
小学高学年だと
進学のこと
受験のこと
あこがれの職業
と、
意識できる時間感覚がどんどん長くなっていきます。
大人になると
この仕事何年続けるか
あと何年生きられるか
来世は?(^^)
と、
どこまでも伸びて行きます。
空間についても同様ですね。
で、
今回の発表会に話を戻すと、
プレさんにとっては、
もしかすると生まれて初めて半年先を意識する経験になるかも知れません。
「髪の毛を切らないようにする」
という準備が、
「生まれて初めての半年」
という時間感覚の形成につながっている。
そんな風に捉えることもできます。
子どものバレエはこちら。