■バレエ教師の実力は●に現れる
こんにちは。
早いもので今年も年の瀬ですね。
聞くところによると、
日本は人口密度当たりのバレエ教室の数が世界一とか。
都市部なら、
駅周辺にバレエ教室が複数見つかるのも珍しくない。
ここ10年ほどの統計では
バレエを習い始める年齢は
50~70代が最も増えているそうです。
この年代に限らず、
「よし、バレエを習おう!」
と思って
最初にするのが「教室選び」。
実は、
当方は大人になってからバレエを習い始めたのですが、
「教室選び」はしませんでした。
最寄りのスタジオが新宿村スタジオだったこともあり、
選ぶのが大変になりそうですが、
そんなことはなく、
自分の都合のよい日時に
空いている教室に突撃したのでした。
多分こういうパターンは少数派で
普通はHPなどで情報を集めて比較し、
良さげなところに体験を申し込む。
のような感じではないでしょうか?
ちなみに、
当時はHPなんてなかったですけどね。笑
今回取り上げたいのは、
スタジオの比較のところです。
バレエ経験がある方であればまだしも、
大人からバレエを習い始める
となると、
予備知識、基礎知識がありません。
でも、
比較しなければならない。
そこで、
候補の教室のHPを見たり、
体験したりして
- アクセスしやすいか
- プロとしての実績はあるか
- プロを輩出しているか
- コンクール入賞歴(本人も生徒も)
- ピラティスなどの資格の有無
- 生徒さんたちの雰囲気
- スタジオの設備
- お手本が美しいか
- などなど。
情報を集めて比較。
これって
「教室選び」
といえばそうなのですが、
そもそも何のためにバレエ教室に通うんでしたっけ?
・上達するため
・楽しむため
どちらもありかと思いますが、
バレエ上達に役立つ情報を発信している(つもりの)
・上達するため
とさせていただきます。笑
もう少し踏み込んで言うと、
「独学より早く上達するため」
そう考えると、
先程の評価項目はどの程度役に立ちそうでしょうか?
たとえば、
プロを輩出していたら、
自分もプロ近くまで上達させてもらえる
コンクール入賞者が多数いたら
自分もコンクールに入賞できる/それくらい上達させてもらえる
本当でしょうか?
もしかすると、
それを期待して沢山の生徒が集まるのかも知れません。
教室側も率先してコンクール入賞歴をアピールしたり、
生徒を積極的に参加させたりしている。
バレエ界全体としてもこの流れにはノリノリで、
バレエコンクールはどこも花盛り。
毎週何処かで開催されているほどです。
これが日本のバレエ界の標準(良し悪しは別)です。
でも、
大事なのは自分が上達できるかどうか。
それが分かれば、
貴重な大人の時間を無駄にすることが避けられます。
これに関して、
ロシアバレエ教授法の中に
受け継がれている一言をご紹介します。
「教師の実力は
コンビネーションに現れる」
これは、
当スタジオの教師石島みどりが
ロシアバレエ教授法の恩師から
常々聞かされていた言葉とのこと。
全文お見せするとこうなります。
「教師の実力はコンビネーションに現れる。
そして生徒を上達に導くのも
コンビネーション。
いかにコンビネーションを
上手に組むかということが
生徒の上達に大きく
関わっている」
という事は、
コンビネーションを組む能力が
高い教師に学ぶ
これがあなたの上達の鍵を握っているはず。
「ターンアウトは
聞いたことがあるけど
コンビネーションなんて
聞いたことはない。」
はい、そうかも知れません。
日本には、
バレエ教授法を学べる機会が殆どありませんし、
実際、
日本のバレエ教師の85%は
学んだことがない。
だから、
生徒さんが知らないのは当然です。
でも、
「教室選び」には必要です。
どうしたら良いでしょうか?
その問題を解決する機会を作りました。
先述の石島は
コンビネーションのクラスで
「みどり、
今まで何を学んできたんだ。
何もわかってないじゃないか!」
と恩師から叱責され、
一睡もできないほど落胆したそうです。
その後、
試行錯誤の日々を経て、
ついに
「OK。合格」
を頂いたとか。
この時何度も書き直した
ステップの指示書が発展して
現在、
生徒さんに配布している
「攻略ノート」_φ(・_・
になっています。
そして、
昨年11月に開催された
ワガノワ・バレエ・アカデミー
バレエ教授法学科長
マリア・グリバーノワ先生による
コンビネーションの組み方講座で
最高評点の満点の栄誉を唯一人いただきました。
その時提出した動画のデモンストレーターが
石島のオンラインレッスンの
デモンストレーターでもある中尾茜先生です。
グリバーノワ先生から毎回
「行い方が正しい」
とコメントいただいていた実力者です。
「バットマン・タンジュ・ジュテ」
をテーマに
2年生で学ぶ
最初のコンビネーションから
3年生直前の
最後のコンビネーションまで
全12種類をお見せし、
何がどう発展しているのか
解説します。
つまり、
ジュテの種明かし
のようなイベント
「バットマン・タンジュ・ジュテ・マスタークラス」
を開催いたします。
足の上げ方とか
ターンアウトの開き方とか
そういった細かい話ではなくて、
アカデミックなコンビネーションの発展形について学んで頂ける
やや珍しい機会となります。
これを学んでいただくと
その後YouTubeなどを見たときに、
今まで見えていなかったものが見えるようになるはずです。
脳は、
知らないものは認識できない。
知ってしまったら、
見えて仕方ない。笑
「教室選び」の精度が
ガツンと上がるのは間違いありません。
クリスマスの朝活として開催します。
アーカイブのみの視聴も可能です。
この機会にどうぞお役立てください。