有名な曲を楽器で演奏する練習をしていると、
「何でこの音?」
と疑問に思うことがあります。
作曲者からすると、あえてその音を選んでいるわけで、そこには「意図」があります。
普通に曲が弾ければいいや、という感じだと見過ごされ勝ちかも知れませんが、音の一つ一つの進行にこだわってみると、
「何でこの音?」
が気になったります。
楽典を紐解くと、ヒントが見つかることもありますが、バレエ音楽の場合、台本の進行と曲がリンクしていたります。
そうなると、音の一つ一つだけでなく、
「なぜここでこの拍子?」
とか、
「なぜここに来るとこの調性?」
と、気にし出すと止まりません。
でも、バレエの台本を学び、楽典を学び、作品の自体背景を学び。。
と作品の前提となっている知識を深めていくと、
パズルのピースがハマるように謎が解けて、
「そういうことか!」
と、ワクワクしてしまったりするのが、踊ることとは別なバレエの楽しみ方だったりします。
そんな楽しみの一つが、
「何でこの振り?」
です。
バレエ作品や、広く踊り全般は、見た目の印象だけでも十分感動できたりします。
でも、そこは音楽と同じで、
「振付家の意図」
が読み取れると、またより味わいが深くなったりします。
そのためには、振付のイロハを知っていることが大事。
先人の才能や苦労が型となって受け継がれていたりします。
印象とか、感覚とかだけで片付けるのとはちょっと違う。
振付家、ダンサー、作曲家、観客の時間を越えた非言語的な対話を楽しむことが出来るのもバレエの楽しさの一つ。
・ターンアウトがどうのこうの
・カマ足がどうのこうの
・引き上げがどうのこうの
といった、踊りのテクニックともちょっと違った観点からのバレエ。
「そう言えば振付のこと何も学んで来なかった。」
という方は、ぜひ一度こちらを体験なさってみてください。
ダンスの可能性がぐっと広がること間違いなしです。
見るのも踊るのも。
最後までお読みいただきありがとうございました。
バレエ上達ナビゲーター 長岐