ポルーニンがロイヤルを退団した時、英国側からは「損失」と見られた。
バレエ学校ではヌレエフ基金の支援を受けていたようだけど、家族が離散することなく暮らしていける状況ではなかった。
ここが運命の分かれ道だったのかも知れない。
家族を呼び寄せるくらいのことをしていれば、ロイヤルで長く踊り続けられた可能性は高い。
英国では国内の小学校などを回って若い芸術家の才能を発掘し積極的に奨学金を出して支援しているという記事を何年も前にFacebookでシェアした。
ポルーニンがロイヤルに通っていた当時はそれがなかったのだろうか。時期的にはそれほどずれてないが。
ポルーニンが外国籍だから支援しなかったのだろうか。
バレエ学校での評価を考慮したら、特例としてでも擁護しておくべきだったと思う。
それがあれば、長期契約に繋げられたかも知れないのに。
世界最高のサッカー選手と称されるリオネル・メッシ選手は、13歳の時、アルゼンチンからスペインのFCバルセロナに加入した。
この時、家族とともに引っ越すという条件付きだった。
その後、メッシ選手は世界最高峰のタイトルを数々受賞することになる。
メッシ選手のこの活躍には、家族揃っての移住が実は大きな下支えになっていたのではないだろうか?
もし、そんな計らいがポルーニンにもあり彼が長らくロイヤルに在籍できていたらバレエの歴史は変わっていたかも知れない。
そう考えると、それをしなかったことが英国にとっての「損失」の最大の原因だったのではなかろうか。