「バレエの基本はターンアウト」
と、
言われていますが
そもそも
なぜターンアウトするのか?
その本当の理由を聞いたことがあるでしょうか?
よく聞くのは
■理由1
「股関節を動かしやすくするため」
もしこれが本当なら、
・ジャズ
・コンテ
・ヒップホップ
・新体操
などでもターンアウトした方が良いはずですね。
でも、
そうはしません。
どうやらこの理由は説得力を欠くようです。
■理由2
「先生がそう教えたから」
これも意外と多い理由です。
でも、
その先生はなぜそう教えたのでしょうか?
「先生の先生がそう教えたから」
では、
その先生の先生の先生はなぜ…
と遡って行くと
やがて、
最初の先生にたどり着きますね。
ぜひ、
その先生に聞いてみたい。
「そもそも何で?(Why)
ターンアウトすることにしたのですか?」
その理由が本当の理由になります。
もしかすると、
思いもよらない理由だったのかも知れませんね。
そもそも、
理由を知らずに教えるのは問題がありそうです。
■ターンアウトは謎が多い
そもそもついでに知っておきたいのが、
1. どれくらい開いているのか?
2. どうやって開くのか?
3. どうやって開こうとしているのか?
4. どうやったら開くようになるのか?
5. どこまで開くようになるのか?
など。
これらは、
言い換えると、
1が現在値
2が理想
3が現状
4が対策
5が限界
と言った感じ。
「ターンアウト」
と聞くと、
・ターンアウトの開き方(2)
・ターンアウトのストレッチ(4)
・ターンアウトのエクササイズ(4)
などに関心が寄りがち。
より開いた状態(未来)を目指しているからですね。
でも、
ターンアウトの改善には
1〜5の全てが関係しています。
実は、6も7もあります。
つまり、
単純ではない。
もしそれ(未来)で
十分な結果が得られていないとすると、
現在や過去にも目を向けてみましょう。
■ダイエットに目標はいらない
ダイエットなどで
体重を毎日測っていたら痩せてきた。
という話がありますね。
体重計の記録は
ビフォー(過去)とアフター(現在)のみ。
目標(未来)は示してくれませんからね。
「未来いらないじゃん」※1
とも言えるわけです(^^;
■ターンアウトで実践するには
1. どれくらい開いているのか?(現在値)
のビフォーアフターを集めるだけです。
やってみたいですか?
道具があれば直ぐにできるのですが
揃えるのがちょっと面倒です。
■ターンアウトをひとりで測定するには
ターンアウトの角度をひとりで測って記録する必要がありますので
1. 記録紙
2. 角度目盛り
3. 回転盤
この3つが必要です。
1. 記録紙はエクセルでちょっと頑張れば作れます。
せっかく話に出てきたのでPDFファイルを差し上げますね。
「今日のターンアウト(現在値)」
を書き込むための記入シートです。
こちらからダウンロードなさってください。
■ターンアウトの角度計
客観的にターンアウトの開き具合(角度)を知るには角度計が必要です。
既成品を買うとかなり高くなります。
アマゾンであるものを安く入手して、
プリンターでPDFファイルを印刷すると出来上がります。
その作り方をブログで解説しました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
バレエコンシェルジュ 長岐裕之