ロシアバレエ教師石島みどりから、当サイトでロシアバレエのカリキュラムを受講している生徒さんの進級に際して参照していただきたい、各学年の課題が届きました。
2年の課題は1年に何かがプラスされている感じですが、3年生は4年生の準備段階という位置づけですので、2年から比べると大変難易度が高くなっています。
ですので、3年を受講する際は2年も合わせて受講しないと理解はできないと思います。
これらのことを踏まえてご検討ください。
◆第1学年
第1学年の基本的な課題は、バーとセンターのレッスンで上体の立て方、脚、手、顔の位置を身につけることです。また、ジャンプの基本を身につけていきます。ポアントの立ち方も練習していきます。
●バーレッスン
正確な動きを身につけやすくするために、最初は両手バーで練習します。正しく動けるようになってきたら、片手バーに移ります。脚の開きを正しく身につけるために、各動作は最初、横から練習し始めます。次に前、後ろを練習します。
●センター
バーと同じ動きをしますが、épaulement が加わります。
●アレグロ
ジャンプはまず、最初の段階では両手バーで練習し始め、基本動作が正しく行えるようになってきたあとにセンターに移ります。
●ポアント(アカデミーでは後期から練習)
最初の動きは両手バーで、次にセンターで練習します。
◆第2学年
第1学年で行ったことを繰り返し、発展させていきます。脚の筋肉を鍛えるために、音を少し速くし、同じ動きを繰り返す回数を増やしていきます。足裏強化のためにバーでの動きの多くは demi-pointe で行うようにします。エグゼルシスとアダージオの中に90°での大きいポーズやアチチュード、アラベスクを取り入れて行きます。
バー、センター、アレグロ、ポアントの各レッスンの中で特に注意すべき点は、脚・手の動き・顔の向きがタイミングよく動かせるコーディネーション能力を強化することです。
●バー
第1学年で練習してきたことの復習を épaulement を加えて行います。90°の大きいポーズ、アチチュード、第2アラベスクを練習していきます。
●センター
バーで行った動きと同じ動きを en face と épaulement で行います。à terre で練習します。
●アレグロ
トランポリン系のジャンプは続けて練習してくことが必修です(1/8拍ずつ跳ぶ)
◆第3学年
もって生まれた身体的条件と脚の筋力、安定性を更に伸ばしていくようにします。センターレッスンは demi-pointe で行っていきます。動く速度を速めていきます(多くの動きは1/8拍で行うようにしていきます)。 en tournant の動きを身につけ始めます。pirouette の練習をします。battu の練習を始めていきます。初めて pointe でのジャンプを練習してきます。バー、センター、アレグロ、ポアントなどのすべてのレッスンの中で身体の各部位がタイミングよく使えるコーディネーション能力を発展し続けていきます。表現力を養う訓練をしていきます。
以上です。
これらの分別なくただレッスンを受けているだけでは、慣れることは合っても上達は見込めないかと思われます。当スタジオのオンラインレッスンをお役立ていただけますと幸いです。
進級の手続きについては近日中にご案内申し上げます。