フルポアントに片足で立って
ばっちりポーズを決めたい!
とか
トウシューズを履いて
ピルエットで3回転でも4回転でも
優雅に回ってみたい!
とか、
思ったことはありませんか?
仮に今、
ルルベが低くて2/4に届かないとします。
ちなみに、
ルルベ(ポアント)の高さを
- 0/4(踵が床についているア・テールのこと)
- 1/4
- 2/4(1/2)
- 3/4
- 4/4(フルポアントのこと)
と段階的に呼び分けることがあります。
「2/4に届かない」
という人の場合、
2/4を目指して何らかのトレーニングを
するのではないでしょうか?
今できる限界より少し上を目指す。
少しだけ難しい動きに挑戦したり、
少しだけきつい筋トレをしたり。
それでうまく行っていれば良いのですが、
もし効果が今ひとつだったり、
同じ状態が3年以上続いていたりすると、
何かが間違っているかも。
明日になったら突然できる
のかもしれないけれど、
そうやって待っていたから
3年以上過ぎてしまったのかも。
そんな後悔をしたくなければ、
今すぐ何かを変えたほうが良いかもです。
「じゃあ、変えてみよう。」
もう少し負荷を増やしたらいいのかな?
きっと2/4だと目標が低すぎか?
よし、
ひとつ上の3/4を目標にしようとか?
3/4はバレエシューズでめいっぱい高くです。
「とにかく高く。」
とか、
教師に言われたことがありませんか?
「とりあえず、
上限を言っておけばみんな該当する。」
という大雑把な指導なのかも。
それはともかく、
そういった指導が許容される前提条件は何かと考えると
「まずは負荷を増やす。」
「足りなければ負荷を増やす」
という考え方ではないでしょうか?
負荷を難易度に置き換えてもいいです。
「ちょっとずつ難易度を上げていけば
みんなが少しずつ上達する(はず)」
という考え方。
おそらく小中学生の頃から
勉強でそういった経験をされたことが
あるのではないかと。
上のイラストは、
動作を難易度別に並べたもの。
一番で立つよりアチチュード・ドゥバンのほうが難易度が高い。
両足でフルポアントに立つよりも、
片足でルティレ、
またはピルエットするほうが難易度が高い。
左の方を見ると
ハイハイより高這いのほうが難易度が高い。
高這いより二足立ち(一番)のほうが難易度が高い。
全体を通して、
左から右にかけて難易度が高くなっている
ということを右上がりの赤線が表しています。
一方、
青線は右下がり。
これは何を表していると思いますか?
色々思考を巡らせていただきたいんですが、
・
・
・
答えは、
床との接触面積です。_φ(・_・
体重支持面積と言ってもいいです。
ハイハイより高這いのほうが体重支持面積は少ない。
高這いより二足立ち(一番)のほうが体重支持面積は少ない。
同様に、
右に行くほど体重支持面積は少なくなって行きます。
そして、
右端が片足のフルポアント。
バレリーナが体重支持できる最小面積となっています。
そのとき動作の難易度はもっとも高い。
ポアントが苦手な方。
フルポアントに立てない方。
その壁を克服するのに何をしたら良いでしょうか?
さらに右はない。汗
そのヒントは子供の頃、
おそらく経験したであろう勉強法の中にあります。
たとえば、
算数とかで解けない問題があると、
その一つ手前の単元に戻って反復練習しませんでしたか?
先へ先へ進もうとするのではなく、
すでにできると思っていたことに立ち返って、
それを反復する。
それもダメならさらにもう一つ前。
これをポアントに当てはめると
どうなるでしょうか?
今できないでいるステップやポーズをするときの体重支持面積を確認してみてください。
そして、それが少し広くなるステップやポーズを反復練習する。
つまり、上のイラストで一つか二つ左のものをする、です。
簡単でしょ!?
「え~、最終的にはハイハイじゃん!
そんなのバレエじゃな~い」
そんな声が聞こえてきそうですが、
以前、
ローザンヌ国際バレエコンクール日本事業部が
開催していたバレエセミナーで
「ポアントで踊るのが苦手」
で困っている生徒への個人アドバイスの中で
紹介されたのが四足歩行。
それが出来なければハイハイと。
トリノ五輪の金メダリストで「皇帝」と呼ばれるフィギュアスケート元ロシア代表エフゲニー・プルシェンコ氏が自身のアカデミーで選手に課したトレーニングが四足歩行(走ってたが)。
偶然でしょうか?
スケートが上手になりたかったらスケート以前にやることがある、ということですね。
これをポアントに当てはめると、
ポアントで上手に踊りたかったらポアントを履く以前にやることがある、となります。
ポアントに役立つ体重支持面積を広げたエクササイズ。
「何それ!
全然バレエっぽくない!」
はい、仰る通り。
ぜひプルシェンコ氏にもそうお伝え下さい。m(_ _)m
しか~し、
世の中にはそんなエクササイズがいくつかあります。
それらは、
5月15日のポアントのワークショップにて体験していただけます。
さ・ら・に、
先程のイラストの右端で、
もう一つできることがあります。
そして、
それの方が人によっては強力です(全員ではない。汗)。
それは、
・
・
・
今回のワークショップに参加した方にだけご紹介いたします。
ですが、
今回のワークショップは、
知識を増やすことが目的ではありません。
参加者一人一人のトゥシューズにまつわる問題を整理し、
原因を絞り込み、
個別の解決策を持ち帰っていただくイベントとなります。
要するに
「私はどうなのよ?」
に答えるイベントです。
なので、
一人ひとりの足の測定も行い、
原因を絞り込みます。
いわゆるトゥシューズのフィッティングは行いません。
それはフィッターさんのいるお店でどうぞ。
今回は、あまり一般には知られていない、
それでいて大人リーナのポアントワークに役立つお話を、
三つの切り口からご紹介します。
毎月のオンラインサロンではなく、
対面のイベントとなります。
トゥシューズをお持ちの方は、
ご持参ください。
これから買おうと思っている方は、
知識の交通整理にいらしてください。
先着20名様までお申込み可能です。
一昨日までに13名のお申込みが入っていたようです。
残席わずかです。
日にちは5月15日(日)。
詳細はバスターズ講師の一人
森脇俊文さんのブログにてご確認いただけます。
興味ある方は、
下記ボタンを押してご覧ください。
GWに開催した「旅先からのオンラインレッスン」。
果たして旅先からバレエレッスンができるのかという実験でもあったのですが、無事に3回とも終えることが出来ました。
参加された皆様、楽しんでいただけましたでしょうか?
受講されたまちゃまちゃさん(大人の生徒さん)から届いた声を一つ紹介させていただきます。
■Q1. 「1年生第1レッスン」はいかがでしたか?
どんな立場・レベルの方にも対応できる第1レッスンだと思いました。動き始める前に何に気をつけるべきかをはっきり言葉で説明してくださるのが、本を読めば書いてあることではあっても、レッスンではあまりない部分だったように思います。今回の先生のご説明、永久保存したいです(憶えなさいとつっこまれますね)。■Q2. 「ヒストリカルダンス」はいかがでしたか?
以前からやってみたかったヒストリカルをこのような形で拝見できて、いい時代になったと思っています。ヒストリカルの学びは「大人は暴れる」とか言われてしまうことの対策として有効だと思いました。今後あるかどうかわかりませんが、舞台に立ったときに活かすことができる奥義がここにある気がします。脳トレ効果もありますね。これをお家で学べるのは本当にありがたいです。なかなか上手くならないですが、今回の模範動画はすごく助かります。今後実現可能でしたら、古い時代の音楽を使って下さるとテンションさらに上がると思います。■Q3. 「1年生第12レッスン」はいかがでしたか…
これから見ます。■Q4. 予習動画・復習動画はいかがでしたか?
予習動画は、レッスン前に見ておくともちろんレッスンの時の理解度は上がると思います。また、時間がない日やリハーサル前・本番前に便利です。ハイブリッドレッスンは普段なかなかリアルタイムで受けられず残念です。復習動画は先生のトークが面白すぎて、もはやDJのラジオ番組を聴いてる気分になるときがあって大好きですが、何度も諦めずに見捨てずに注意して下さっているのが伝わってきて、先生のお人柄に触れられうれしく思います。内容も勿論納得いくもので、今ではとても大事な時間です。■Q5. お手本動画を見ながらのレッスンはいかがで…
実は近視と老眼のせいで手持ちのデバイスだと見づらいのです。家でやるときにはプロジェクターとかあるといいなと思っています。今シーズンからお手本動画をレッスン中に解説付きでいただけるようになったので、振り憶えに労力を持って行かれない分、より注意できる部分が大きくなっているように思います。先生の言われるとおり一長一短かもしれませんが。
まちゃまちゃさん、ありがとうございました。
少しずつ進化しているハイブリッドバレエレッスンを楽しんでいただいているようで、とても楽しく読ませていただきました。今までにない大人バレエの学び方をぜひ楽しみつつ、上達に役立てていただけましたら幸いです。
日本でワガノワ本校の教師のレッスンが直接学べる機会があります。
ツィスカリーゼ校長の意向で最高位の教師がやって来ます。
そして何と、マリア・ホーレワが会場で特別レッスンをすることに。
留学を希望している方、
本場のレッスンを受けてみたい方は、
この機会をお見逃しなく!
↓↓↓
ポアントワークショップの詳細はこちら