バレエスタジオDancingFUNの長岐です。
バレエ教育に携わる者なら、
ローザンヌ国際バレエコンクールなどで
若い才能が開花するのを喜ばずにはおれないはずです。
教師なら教え子に、
母親なら我が子に、
チャンスを掴んでほしいと思うのが人情だと思います。
そういった、
バレエ界の頂点を目指すことを考えるとき、「上」を見るのが普通ですよね。
いかにしてもっと上手になるか、とか、
いかにして賞をとるか、とか。
これって、
高層ビルの高さ競争に通じるものがあります。
いかにして高いビルを立てるか、という観点。
高さを求めるから「上」を見る。
高い建物には大きく分けて2つのタイプが有ります。
一つは、「タワー型」。
東京スカイツリーのように細長くピンと空に向かってそびえ立つようなタイプのことです。
横浜ランドマークタワーやエッフェル塔などもこのタイプ。
もう一つは、「ピラミッド型」。
底辺を拡げて一段一段石を積み上げることで、最後の一個はとても高い所に届くタイプ。
「タワー型」をバレエに当てはめると、
今目の前にいる限られた生徒の中から日本一の実力をつけてもらうべく厳しいレッスンに日夜明け暮れ、賞をとるためにコンクールに出る、といった風情。
「ピラミッド型」は、
よく聞く「底辺を広げる」というアプローチ。
現状すでにバレエを習っている人ではなく、まだ習っていない人にバレエを始めてもらうということですね。
そこで考えました。
横に広げるというのではなくて、
下に降りていくイメージです。
巨大なピラミッドがあって、
地上に見えている部分に注目するのではなくて、
地下に埋もれている部分に注目してみる。
そうすると、
下へ降りて行くことでピラミッドの裾野は拡がりますね。
これをバレエに置き換えてみると
現状何らかの理由でバレエを学ぶ環境にない方、
あるいは、バレエとの接点がない方たちに
バレエを学び始めるキッカケと環境を用意することが出来れば、
その方達もバレエを習い始めることができるようになります。
その中には、
ダイヤの原石が含まれているのは間違いないでしょう。
ダイヤは磨けば輝きます。
輝き出せば自ずと上へ上がってきます。
日本はバレエの国際コンクールで上位入賞または優勝の常連ですから、
上へ上がらせる仕組みは既にあるんです。
だから、
上は現状に任せるとしましょう。
そうすると、
必要になるのは、地下を掘り起こすことです。
掘り起こすこと=バレエ人口を増やすことが出来れば、
日本のバレエのピラミッドは今より巨大なものになります。
結果的に、
頂点を目指す生徒も増え、
今まで以上にバレエ界で才能を開花させるダンサーが増えることでしょう。
それって「絵に描いた餅?」
なぜなら、
・指導者はいるのか?
・場所はどうするのか?
・集客はどうするのか?
・運営はどうするのか?
気まぐれに教えるのではなく、
継続的に一定レベルの指導を提供し、
事務的な運営も提供し続ける必要があります。
「う~ん、それってたいへん(>_<)」
これがネックで、
「私もバレエを教えてみたいんだけど…」
と思っていても、
二の足を踏んでいる人がいるのも事実。
要するに、
バレエ教師になるなんてハードル高すぎ…
でも、
すべてがこんな風にお膳立てされていたら、どうでしょう?
https://www.dancingfun.net/ouchideballet00/
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。m(_ _)m
======================
PS
国内外で活躍するバレエダンサーが語ったバレエ人生。PDF小冊子にまとめて全9本無料ダウンロードできます。