年を重ねるにつれて変わってくるものの一つにバレエの魅力があります。バレエの魅力とは何と言っても、人間の喜びや悲しみ、愛や憎しみ、勇気や恐怖など、さまざまな感情が詰まっている物語にあります。若い時にはバレエの華やかな衣装や超人的な動きに心を躍らせていた人も、人生経験を積むにつれ、作品のテーマや音楽、表現力の方に注目するようになる傾向があるのではないでしょうか?
人生経験が豊富になればなるほど、物語の中に自分の人生のドラマと重なるシーンを見つけ共感できる部分が増えて来ます。たとえば、『白鳥の湖』のオデットの哀しみや、『ロミオとジュリエット』で描かれる切ない恋も、自身の辛い別れの経験と重なるかも知れません。『ジゼル』では、亡霊となって恋人を守るために踊るヒロインの姿が印象的ですが、その中には死別や裏切りといった悲しみや、許しや救済といった希望も含まれています。同じ境遇に身を置くことはないかも知れませんが、家族や友人、ペットとの別れなどがバレエの物語に重なるようになったりして、子どもや若い世代には計り得ない味わいとなっているはずです。
もちろん、見るだけでなく、自分で踊ることができるのもバレエの魅力です。シニアバレエは年齢や経験に関係なく、誰でも楽しめる新しい趣味です。体の柔軟性や筋力、バランス感覚などを高める効果も期待できますが、それだけではありません。音楽やリズムに合わせて動くことや毎回新しい振りに挑戦することで、脳の活性化や記憶力の向上にも役立つでしょう。また、自分の表現力や感性を磨くことで、精神的な充実感や自信も覚える人もいるはずです。
若い頃のようには体は動かないかも知れませんが、「若い者には分かるまい」というシニアならではの知的な楽しみはとても大きな楽しみとなり得ます。この機会にシニアバレエを始めてみませんか?
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