前回に続き、バレエ留学関連の話です。
留学というと、バレエを習っている方の中でも縁が薄い方が多くなってしまうかと思います。
そこで、バレエを習っているほとんどの方に役立てていただけるように書きますので、どうぞお付き合いください。
ではいきます。
バレエは、1年、2年とレッスンを続けることで実力がアップしていきますね(^_^)v
普通は、バレエ教室に通うと思うんですが、もし身近にバレエ教室がなかったらどうでしょう。仮にあっても曜日や時間が合わなくて通えない。
もうバレエを諦めますか?
それもありですが、本やDVDを買ったり、YouTubeでレッスン動画を見たりすれば、ステップの名前や意味、基本的な動きなどある程度は身に付けることができますね。
ようするに独学です。
独学でもバレエの実力はアップします。
これが図のAです。
でも、普通は教室に通いますね。
間違いを直してもらえたり、新しい知識や技術を正しい順番で教えてもらうためです。
その方が早く上達できるからですね。
これが図のBです。
同じ時間かけてAより上のBに達しています。
このAからBまでの差が教室に通う理由であり、お月謝を払う理由です。
さて、
子どもからバレエを始めて教室に通っている生徒の中には、いずれプロを目指す生徒が出てきます。
コンクールにしても、オーディションにしてもある年齢で一定の実力に達していないと合格することはできません。
いままでのやり方では無理となったら、何か新しいことを取り入れて実力アップを図ります。
それが、レッスン回数を増やすことかもしれないし、体づくりを始めることかもしれないし、教室を換えることかもしれない。
これが図のCです。
ここで出てくる選択肢の一つがバレエ留学です。
なぜわざわざ留学するのでしょうか?
きっと次のような理由から。
・過去に有名バレエダンサーを輩出している実績
・バレエ教授法を修めた講師陣
・充実した設備
・バレエ以外も含め体系的に学べるカリキュラム
・医師やボディケア、治療師などのサポート
・バレエと密着した地域文化
などなど。
魅力的ですね(・∀・)イイ!!
でも、忘れてはいけないのが、言語。
現地で使われている言語が十分使えていないと、バレエの実力はCには届きません。
なぜでしょう?
教師の指示を生徒自身が直接理解できなかったら、何を頼りにレッスンを進めるかというと、先生のデモや他の生徒の動きですね。
これだと、微妙なニュアンスや具体的な指示は削ぎ落とされてしまいます。
結果、新しい情報を得てCに向かうのとは逆で、独学のAに近くなってしまいます。
なぜか?
他の生徒の動きを見た後、脳の中で何が起きるかというと、過去に経験した動きの中から最も近そうなものを引き出して、それを自分で実施します。
記憶の中から良かれと思う動きをする。
これって、独学じゃないですか?
教師の指示が英語だとすると(そのケースはとても多い)、英語が理解できるまで、この独学状態が続きます。
ちょっと待った!
実力BからCへ上がるために留学したはずなのに、実態はAに下がっているとしたら…
これは、海外留学じゃなくて、海外独学です。
・わざわざ高いお金をかけて
・治安も良くないかもしれない
・怪我や病気をした時に十分な対応ができないかもしれない
こういったリスクを負って、行った先で独学は本意ではないはず。
このパターンは、レッスンを増やす(B→C)でも起こります。
疲労回復が追いつかなくなり前日より踊りにくい状態でレッスンをすることになったり、怪我をしたりして、まともに踊れなくなって(A)しまうからです。
もしあなたが、今までよりワンランク上の実力(B→C)を目指して、すでに何かを始めているなら、あるいは正に始めようとしているなら、知らないうちにAに向かっていないかチェックされたし。
留学先の英語のレッスンについていけなくてAに向かうのを防ぎたい方は、こちらを要チェック(^_-)-☆
最後までお読み頂きありがとうございました。m(_ _)m
あなたのバレエ上達ナビゲーター
バレエスタジオDancingFUNの長岐
でした。(^^)/
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