・ロシアバレエ流、動きをどう複雑化させるか?
バレエでは、
脚・上体・手を同時に、
しかも決められたポジションを
つなぐように動かします。
ここでのポイントは三つ。
・複数の部位(脚・上体・手)
・決められたポジション
・同時に
この三つを満たすと「踊り」になる
訳ですが、
初めから「踊り」に見えるかというと
そうは問屋が卸しませんね。
あたふたしているうちに
曲が終わってしまったり、^^;
動けていてもポジションが
甘くなってしまったり。>_<
そんなとき
・ターンアウトが甘〜い、とか
・上体の向きが違〜う、とか
・肘が下がってる〜、とか
指摘されてしまいます。(;_;)
そこで、
ターンアウトを意識すると他が飛んでしまう。
上体の向きを意識すると他が飛んでしまう。
肘を意識すると他が飛んでしまう。
そんな経験ありませんか?
何か出来ないことがあると
・筋トレ
・ストレッチ
で解決させようとする向きがありますが、
踊りはそう簡単ではありません。
もしそれで解決できるなら
もうとっくに解決しているはず。。
そうなっていないとしたら、
前提を疑ってみましょう。_φ(・_・
言い換えると、
他に原因があると言うこと。
どれか一つだとできるけど、
複数にすると出来なくなる。
これって、
筋力や柔軟性の問題ではありません。
簡単に言うと、
身体の問題ではない。
では、
どこの問題?
脳の問題です。
複数の部位を同時に意識できていない
ことが問題です。
なんか難しくなってきたように
思われるかもしれませんが、
お料理と似ています。
・鍋を火にかけながら
・グリルで魚を焼きながら
・やかんでお湯を沸かしながら
・野菜を切りながら
・鼻歌を歌いながら
・振りも入れる。笑
そんなこと普通にやってませんか?笑
脳が同時に全部を意識してますよね?
それです!
運動学ではコーディネーション
と呼ばれる能力です。
パソコンなら
CPUの同時並列処理みたいなもの。
バレエでも上級になる程、
高度なコーディネーション能力が
必要となります。
その習得法には二つあります。
どちらでも鍛えられるのですが
習得に要する時間と労力
そして、完成度には個人差が大きい。
レッスンという一対多の状況では
なるべく生徒全員が上達していくように
教えるのが望ましいはず(最大多数の上達)。
個人差が大きいなら
その程度に合わせてレッスン代も変えて欲しい。笑
・完成形を見せて
・よく見て
・何度も繰り返して
・そのうちできるようになる
と言うのは
動きを丸ごと全部習得させようとする方法。
これは個人差が大きくなる指導法です。
特定少数のみ上達し、
大多数は不完全なまま。
完成形は皆んなが見ているので、
出来てないのは自分の問題
として放置されがち。
教師は完成形を見せるだけなので、
知識は最小で済みます。
要するに、
教師が楽して
生徒が苦労させられるレッスンとなります。
実質、生徒へ丸投げ!
言い換えると、
不勉強な教師が大好きなレッスンです。
おそらく、
本人はそのことに気づいていない。
むしろ、
完成形を見せられていることに
自負を持っているかも知れません。
一方、
コーディネーション能力が習得できるように
一歩一歩上達の階段を登らせるような指導。
そんなレッスンでは、
個人差が少なく、
最大多数が上達していきます。
完成形とはかけ離れた単純な動きから始まり、
徐々に複雑さを増していきます。
こういったレッスンをするには
事前の準備が必要です。
その分、教師が苦労します。
とはいえ、
個々の教師が運動学的な要素分析から
始める必要はありません。
簡単に言うと、
そういったことをバレエ向けに
体系づけたものがバレエ教授法
(少なくとも、ロシアバレエ教授法はそう)
となります。
もし、
何年間も同じ課題を繰り返していて、
あまり上達していないようだと
そのレッスンは前者かも知れません。
もし、
特定の生徒さんだけ上達していて
その他大勢は蚊帳の外だとすると
そのレッスンは前者かも知れません。
もし、
先生のお手本は見事で
・よく見て
・出来るまで繰り返して
・繰り返しいるうちに出来るようになるから
と聞くことがあるなら
そのレッスンは前者かも知れません。
そこに欠けているのは
コーディネーションという概念であり
バレエ教授法です。
もし、
ご自身でバレエに必要な
コーディネーション能力の鍛え方を
知りたいなら、
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一つや二つ、
三つ、四つ。
いやもっとかな。笑
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そして、こういった知識を携えて
今後のレッスンをじっくり
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前者かどうか判断できるようになります。
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